GASでスプレッドシートに空白セルを挿入するには「insertCells(shiftDimension)
」を利用する。
insertCells(shiftDimension)
この範囲に空のセルを挿入します。新しいセルは、以前はこの範囲を占有していたセルの書式を維持します。指定されたディメンションに沿ってシート内の既存のデータが、挿入された範囲からずれています。
https://developers.google.com/apps-script/reference/spreadsheet/range#insertcellsshiftdimension
スプレッドシートに空白セルを挿入するGAS実行の様子
insertCells(shiftDimension)メソッドを利用して、スプレッドシートに空白セルを挿入するGASを実行してみました。
insertCells(shiftDimension)を実行したことで、30行目まで繰り返し入力されたテキストの間に、空白セル(背景黄色)が挿入されたことが確認できます。
スプレッドシートに複数行を挿入する場合は、以下記事を御覧ください。
スプレッドシートに空白セルを挿入するGAS
function insertCells(){
//SpreadSheetAppを起動
var ss = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet();
//0番目のシートを取得
var sht = ss.getSheets()[0];
//シートコンテンツをクリアする
sht.clear();
//30行分のコンテンツを繰り返し設置
for(var i=1;i<=30;i++){
let text = [
["Spread","Sheet","Blue"]
];
sht.getRange(i,1,1,3).setValues(text);
}
//YESNOで作業の有無を確認
const yesno = Browser.msgBox("空白セルを挿入しますか?",Browser.Buttons.YES_NO_CANCEL);
//YESだったら、
if(yesno == "yes"){
//空白セルを挿入するための始点セルを入力
const start = Browser.inputBox("空白セルを挿入するための始点セルを入力して下さい(A1形式)");
//空白セルを挿入するための終点セルを入力
const end = Browser.inputBox("空白セルを挿入するための終点セルを入力して下さい(A1形式)");
//始点:終点セルをアクティブに
var range = sht.getRange(start+":"+end);
//■insertCellsで指定範囲に空白セルを挿入して下にずらす
range.insertCells(SpreadsheetApp.Dimension.ROWS);
//空白セルを挿入したセル範囲の背景を黄色に
range.setBackground("yellow");
Browser.msgBox("空白セルを挿入しました(黄色部分)");
//Noだったら
}else{
//作業を中止する旨を掲載
Browser.msgBox("作業を中止しました");
}
}
insertCells(shiftDimension)のパラメーター
名前 | 型 | 説明 |
---|---|---|
shiftDimension | Dimension | 既存のデータを移行するディメンション。 |
insertCells(shiftDimension)の戻り値
Range - チェーン用の範囲。
スプレッドシートに空白セルを挿入するまとめ
GAS×スプレッドシートに空白セルを挿入するならinsertCells(shiftDimension)
メソッドを利用しましょう。